1960年、ジャック・ドミーの初長編作品。ジャック・ドミーと言えば、『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』なので、ミュージカルかと思うとさにあらず。
港町のナントのキャバレーの踊子アヌーク・エーメは、7年前に愛してできた子と暮らしているが、ある日幼馴染の男と再会する。
男は、アヌク・エーメと一緒に外国に行こうとしている。
だが、その約束の日、7年前の男が金持ちになって戻ってきて、歓喜の内に男と町を出ていく。
一種の人情噺で、ミュージカルとは違うのには驚く。
その意味では、歌謡映画から、急にアクション映画になった日活の鈴木清順みたいなものだろうか。
黄金町シネマジャック