1944年の朝鮮陸軍報道部作品、出ている役者は全部朝鮮の俳優で、監督もパン・ハンジュンという朝鮮の人。
主人公は二人いて、都市出身の若者と農村の男。
冒頭に、両親に総督から手紙が来て家族が感動している。
朝鮮では徴兵制は行われず、志願制だったので、志願した子に感謝しているのだろう。
話は、併営に入って日常生活を描くもので、あまり厳しい訓練は行われない。
全体に淡々としていて、松竹的だなと思うと、監督は松竹にいたようだ。
最後、一人は戦場に向かい、もう一人は兵舎に残り、後輩の教育に当たるところで終わる。
この時期、朝鮮では徴兵映画が作られているが、これも日本語で作られているのはどうしたものだろうが。
日本の朝鮮支配は、良い悪いもあるだろうが、日本語強制と創氏改名は最低だったと思う。
言語と氏は民族文化の最たるものなのだから。