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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『富士に誓う 陸軍少年戦車隊訓練の記録』

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30年前、富士宮の貿易研修センターで、英語の研究を受けた。
その近くの平原に戦車の残骸が放置されていた。
そこは、富士の裾野にあった少年戦車学校の近くで、「これが少年戦車学校か」と思った。

                      

2トン車トラックくらいの大きさで、
「こんな小さなタンクで戦わされたのか」とも思った。
もちろん、訓練用で、実戦のタンクとは違うのだろうが、本当に小さかった。
たしか、司馬遼太郎も、ノモンハン戦のことを書いていて、戦車もそうだが、ガソリンのオクタン価が低くてダメだったと言っていたはずだ。
要は、1930年代に車社会になった欧米とは異なり、日本は依然とンとして徒歩の社会で、歩兵は「歩け、歩け」だった。

1943年のこの映画でも、走る訓練がやたらに出てくる。
また、平原では敵味方に別れたのち、遭遇戦で銃剣でやりあう訓練もあり、これでは戦国時代の発想である。
製作は、日本映画社で、名前は出てこないが、かなり優秀なスタッフによるものだと思う。


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