1960年の大映作品、原作は源氏鶏太で、脚本は須崎勝弥、監督は枝川弘である。
筋は、新川産業という大財閥で、会長の菅井一郎は、孫の会社世代の長男が家を出てしまったので、妹の金田一敦子にグループ企業から優秀な男を迎えて跡継ぎにしようとする。
非常に古くさい話で、源氏鶏太は住友にいたので、住友のことかと思うがさにあらず。
実は江戸時代の大きな商家ではよく行われた婚姻法で、息子に跡を継がせるのではなく、優秀な番頭を婿にするということの方が多かったのである。
企業が、石炭、非鉄金属鉱山、電気、牛乳、商事等で、まことに1960年代的でIT企業はない。
選抜された男は、田宮二郎、三田村元、三角八郎らで、伊丹一三も新スターで出ている。
三田村の務める鉱山の美女が叶順子である。
叶は、今は叶姉妹のような下品な女ではなく、色気があって品のある女優で、1960年代中頃では、吉永小百合を上回る人気があった。
いろいろあるが、最後、家を出ていた菅原謙二が戻り、左幸子と結婚し、三田村は叶と結婚することでエンドマーク。
見ていて、伊丹と田宮は、どこか適当に演じているように見える。
こんなバカバカしい映画をやっていられるか、という。
伊丹は、この後、増村保造の『偽大学生』に出たが、大映を辞めて外国に行ってしまうのも当然だっただろう。
日本映画専門チャンネル
筋は、新川産業という大財閥で、会長の菅井一郎は、孫の会社世代の長男が家を出てしまったので、妹の金田一敦子にグループ企業から優秀な男を迎えて跡継ぎにしようとする。
非常に古くさい話で、源氏鶏太は住友にいたので、住友のことかと思うがさにあらず。
実は江戸時代の大きな商家ではよく行われた婚姻法で、息子に跡を継がせるのではなく、優秀な番頭を婿にするということの方が多かったのである。
企業が、石炭、非鉄金属鉱山、電気、牛乳、商事等で、まことに1960年代的でIT企業はない。
選抜された男は、田宮二郎、三田村元、三角八郎らで、伊丹一三も新スターで出ている。
三田村の務める鉱山の美女が叶順子である。
叶は、今は叶姉妹のような下品な女ではなく、色気があって品のある女優で、1960年代中頃では、吉永小百合を上回る人気があった。
いろいろあるが、最後、家を出ていた菅原謙二が戻り、左幸子と結婚し、三田村は叶と結婚することでエンドマーク。
見ていて、伊丹と田宮は、どこか適当に演じているように見える。
こんなバカバカしい映画をやっていられるか、という。
伊丹は、この後、増村保造の『偽大学生』に出たが、大映を辞めて外国に行ってしまうのも当然だっただろう。
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