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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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 『トコリの橋』

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1954年のハリウッド映画、トコリとは北朝鮮の重要拠点の橋で、そこを襲撃する米海軍大尉のパイロットを描く。
主人公は、大尉のウィリアム・ホールデンで、優秀な戦闘機乗りだが、燃料切れで冬の海に不時着する。
そこを陽気で張り切りボーイのミッキー・ルーニ―のヘリで救助される。
次の任務が迫っているのだが、司令官の特別の計らいで、ホールデンは横須賀に上陸し、妻のグレース・ケリーと会い、子どもと共に箱根に行き、富士屋ホテルで休暇を過ごす。
外部は本物で、ウィリアム・ホールデンとグレース・ケリーに日本に来て撮影したようだが、グレース・ケリーは巧妙に撮影されているが、来日していないようだ。

そして興味深いのは、グレース・ケリーは、叩き上げの海軍軍人だが、ウィリアム・ホールデンはもともとは弁護士で、海軍に志願し、大尉にまでなっていることだ。
この辺が、アメリカ軍の柔軟なところで、心身共に優秀なら民間人を軍で昇進させてしまうことだ。
丸山眞男大先生を二等兵にさせてしまう帝国陸軍との差異である。

空母に戻ると、トコリの橋の爆撃が計画されていて、一度空撮した後、9機の戦闘機が北朝鮮に飛行する。
橋の爆破は成功するが、製油所の攻撃もあり、ホールデンは燃料を使いはたしてしまい不時着する。
そこにヘリで再びミッキー・ルーニ―が飛んでくるが、二人は北朝鮮兵に囲まれて爆死してしまう。



ミッキーの恋人、オンリーというべきだろうが、として淡路恵子が出てくる。
新橋のキャバレー・ショーボートの外観と内部が出てくる。
館内をビールを運ぶ車や廻るバンドも面白い。
シネフィルWOWOW


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