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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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戦争が始まったのは、農業が始まってからである

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丸山穂高という議員が、「戦争しかないんじゃないか・・・」と言ったそうだが、本当に馬鹿だ。
戦争を、人間や動物の闘争本能と混同する人は多いが、戦争と闘争本能はまったく異なる。
歴史的に、狩猟採集生活をしていた旧石器時代には戦争はなく、戦争が始まったのは、世界でも新石器時代、そして農業と牧畜が開始された数万年頃からなのである。

狩猟採集民というと暴力的な存在と誤解されるが、そんなことはなく、極めて平穏で大人しい人たちだったようだ。
だが、2万年くらい前に西アジアと中国で農業が始まると、集団に階層が生まれ、蓄積も膨大になり、富をめぐって の争いが起きるようになり、それが戦争になるのである。

もちろん、20世紀でも狩猟採集生活をやっていたニューギニアに民族でも「闘争」はあったそうだ。
だが、それは喧嘩の大掛かりなものに過ぎず、敵を徹底的に殺し、財産を奪う戦争とは次元の違うもののようだ。

        

日本でも縄文時代に戦争はなかったが、米作が始まっていた弥生時代となると、吉野ヶ里遺跡のように、環濠を作って村を守ったように戦争が生まれて来たのである。
歴史を少しは勉強して欲しいと思うものだ。

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