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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『高校生番長・深夜放送』

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DNマークが出てきて、「これは駄目だろう」と思うと、その通りダメだった。
DNとは、もちろん敗者連合のダイニチ映配だが、大体つまらなくて、特に大映がひどかった。
大映の「ヤングパワー・シリーズ」では、公開時に『新宿番外地』を見てひどいと思ったので、他は見ていなかったが正解だったと分かった。



新宿の女子高校生が深夜ラジオに電話してきて、会話のとおり列車自殺する。
そこから高校生が投書をしている話になるが、脚本が高橋二三という年寄りなので、全然ダメ。

最初のDJは、EH・エリックだが、次からは男は古賀なんとか、助手は松坂慶子。
主人公は、2017年に亡くなった八並映子で、当時18歳くらいだが、おばさん顔で女子高生には見えないのが最大のネック。

彼女をめぐって秀才の篠田三郎と不良の小野川公三郎の争いになり、八並は結局どちらともセックスするが、篠田は処女ではなかったとして怒り、決闘になる。
最後は、ダイナマイトに火を点けてのロシアンルーレットになるが、二人ともマイトを投げて、ハッピーエンド。
いったい、なにを言いたいの、と思う。

音楽が伊部晴美で、日活の『拳銃は俺のパスポート』に似たトランペット曲が、八並の処女喪失のシーンで流れるのがおかしかった。
ニュープリントだそうだが、全体に音が異常に大きくて変だった。きちんと調音していないのだと思う。

国立映画アーカイブ

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