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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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 ニュース映画でよく見たのは

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1950年代に映画館に行くと、劇映画の前にニュース映画があった。
外国のニュースもあり、メトロニュースとか、フォックス・ムービートーンニュース等が上映されていた。
そこでよく上映されていたのが、アメリカの人工衛星ロケットの失敗だった。
ロケットが上昇すると思うと、いきなり倒れたり、上昇が止まって爆発したりした。
そんな時に、ソ連が人工衛星を打ち上げたニュースが飛び込んできた。
これは大衝撃で、日本でも一躍理工科ブームが起き、野口悠紀雄氏も、日比谷高校から東大理工学部に行ったくらいだ。
実は、ソ連は何度も実験に失敗していたらしいが、伏せていたのだ。

だが、ソ連とアメリカのロケット技術には、大きな違いがあった。
ロケットの推力方式が、ソ連は固定燃料だったが、アメリカは液体燃料だった。
システムとしては、液体燃料の方が優れているらしいが、制御は難しかったようだ。
固定燃料は制御は容易だが、推力は低かった。
そこで、ソ連は固定燃料を複数合わせることで水力を確保し、ロケット発射に成功したとのこと。
ニュース映画も、なくなって久しい。

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