1977年に公開された戦争映画の大作。
1944年に米英連合軍でドイツに対して実施されたマーケットガーデン作戦を描く。
ショーン・コネリー、ジーン・ハックマン、ロバート・レッドフォード、ダーク・ボガード、エリオット・グールドなどの大スターが出るが、製作は独立製作者のジョセフ・E・レビンと言うところが凄い。
日本ではユナイトと松竹で配給され、映画館に行くと何度も予告編を見せられたものである。
ノルマンディー上陸作戦に続いて、オランダのドイツ軍を空挺部隊で攻撃するが、渡河作戦に難渋し、ついには撤退に至る。
英軍のモントゴメリー将軍の作戦に問題があったようだが、そうしたことろもきちんと描くところは英米の映画らしい客観的なところだろう。ただし、さすがに将軍本人は出てこなくて、部下のダーク・ボガードが代弁するのは仕方のないところだろう。
前半は、ショーン・コネリーらによる空挺大作戦だが、途中の渡河作戦になるとロバート・レッドフォードが中心になってかっこいいところを見せてファンにサービスしている。
最後は、結局は撤退になってしまうので、やや盛り上がりには欠けるが、戦争の実像が捉えられている作品だと言えるだろう。
監督は、元俳優のリチャード・アッテンボロー、英米には俳優から監督になった人が多いが、日本で少ないのはどうした理由だろうか。
ザ・シネマ