明日は、建国記念日、元の紀元節である。
紀元節と言って思い出すのは、三木のり平の『のりちゃんの喜劇教室』である。
土曜日の8時半ごろにNTVから放送されていて、のり平とコンビの有島一郎がレギュラーで、毎回異なる設定の喜劇で、私は好きな番組だった。
その日は、紀元節の日で、南方の孤島に元日本兵が二人いて、三木のり平と有島一郎である。
そして、南島から宮城に向かって遥拝し、紀元節の歌を歌う、
「雲に聳える高千穂の・・・」「雲に聳える高千穂の・・・」「雲に聳える高千穂の・・・」
二人は、何度歌っても、次が出てこない。
最後は、いつも「・・・カラスと一緒に帰りましょう」になってしまうのだった。
ここにあるのは、戦争の愚かしさである。
誰が書いていたのか知らないが、当時のテレビ作者たちには、共通の意志として、戦争反対があったのだと思う。
写真は、『座頭市二段斬り』のニセ座頭市 左は勝新太郎と小林幸子