テレビ朝日開局60年記念で、『疑惑』が放映された。
夫中村梅雀殺しの容疑者の若妻は黒木華、弁護士だが「悪徳」と言われているのは米倉涼子、そして冷酷な女性検事が余喜美子。
元の、1982年は、桃井かおりと岩下志麻で、検事役は男だったと記憶している。
女3人の怒鳴り愛の劇だが、黒木華の独壇場で、ほとんど一人芝居のよう。
最後、殺人事件ではなく、梅雀の自殺事件であることが分かって無罪となる。
殺人事件なので、裁判員制度になったので、検察、弁護の弁舌の巧拙で判決が左右されるという筋書きが作りやすくなったと思う。
ただ、最後のシーンは、映画で、無罪を勝ち取った二人が、互いに嫌な女として、桃井と岩下が服に赤ワインを掛けあう方が良かったと思う。
かつて、大竹しのぶは「芸獣」と呼ばれたが、黒木は大竹しのぶ並であり、芸獣二代目とよんでよい。