1981年、大阪のプレイガイドジャーナル社が、日本ATGと共同で作った映画、脚本西岡琢也、監督は井筒和幸。
時代は1967年頃になっていて、少年院から島田紳介が出所してきて、高校の友人松本竜介らと組んで大阪で騒ぎを起こしてゆく。
中で、内藤洋子・舟木一夫の『君に幸福を』が挿入される。これは、1968年の正月映画で、『ゴジラの息子』と併映で、私は五反田大映で見たが、館内はガラガラで、ゴジラ映画の出演者の方がはるかに多いなと思ったものだ。
東宝青春映画はきれいごとだと言いたいのだろうと思うが、この作品の汚な事は面白いかと言えば、結構問題はある。
紳竜が対立する連中が、大阪のキタとミナミにいるが、そこがきちんと描き分けられていないので、どことどこがぶつかっているのか、役者が紳竜以外は、ほとんど無名の連中なのでよくわからない。
最後は、事故のような形で竜介は死んでしまい、紳助は喧嘩に勝ち、ヤクザの上岡龍太郎に認められて終わり。
今では、ここに出ている俳優の多くが芸能活動をしていない。島田紳助と上岡龍太郎は引退し、松本竜介と趙方豪、夢路いとしは死んでいる。
ヒットしたようで、続編も作られている。
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