100歳で、橋本忍が亡くなられた。戦後の日本映画で多数の優れた作品を書いたことは評価できる。
私が好きなのは、岡本喜八が監督した『侍』であり、これは他の『サムライ・ニッポン』に比べて非常に優れた作品になっている。
また、同時期の『悪の紋章』も面白い映画だが、どちらでも善玉側が、悪に勝つには、こちらも悪くならなければならないと言っていることは非常に興味深いと思う。
ただ、この辺が彼のピークで、後は下り坂だったのではないかと思える。年齢から考えれば当然のことなのだが。
そして、晩年の3本の作品になる。監督までやった、東宝50で大騒ぎしたが、大ズッコケになった『幻の湖』、そして『愛の陽炎』、『旅路・村でいちばんの首吊りの木』
『幻の湖』は、20年くらい前に大井武蔵野で見たことがあるが、後半は場内大爆笑だった。
『旅路・村でいちばんの首吊りの木』は、これも10年くらい前に黄金町のシネマジャックで見て、「ええっ・・・」と思い、今回機会があったので見直してみたが、倍賞千恵子のイメージを変えようとした作品らしいが、どう見ても「火曜サスペンス劇場」か「土曜サスペンス劇場」程度のドラマだった。
『愛の陽炎』は、見ていないが相当のオカルト的作品だったらしいが、どうだったのか、見た方は教えてください。伊藤麻衣子が蝋燭を頭に刺していて非常に変な感じのポスターだったが。