Quantcast
Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

砂川捨丸が抜けていた 『昭和芸人七人の最期』

$
0
0

笹山敬輔の『昭和芸人七人の最期』は、よく調べてある非常に良い本だが、一つだけ気になるところがあった。

それは、エンタツ・アチャコに触れて、漫才の歴史について記述しているとことである。

近代の漫才の初めを玉子屋円辰にしているのは良いが、砂川捨丸について一切触れていないのは、どうかなと思った。

捨丸は、江州音頭の音頭取りでもあり、鼓を持つという古式の形態でありながら、近代漫才のしゃべくり漫才もやった人で、大変に人気のある漫才で、中村春代などのコンビでラジオ、テレビにもよく出ていた。

この人で有名なのは、『串本節』で、「ここは串本、向いは大島・・・」は、大変有名な歌で、全国に和歌山の串本を知らせることになった。

笹山氏は、富山の生まれだそうで、富山は関西文化圏なので、砂川捨丸も聞いていると思っていたが、捨丸は1971年に死んでいるので、1979年生まれの笹山氏は聞いておられないのも仕方ないのだが。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

Trending Articles