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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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「日本を東洋のスイスに!」

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これは左翼が言ったことでも、民進党が言ったことでもない。

戦後、アメリカによる日本の占領が終わり、独立させるとき、GHQ総司令官マッカーサーが言ったことである。

なぜ、こんなことを考えていたのかはよくわからない。多分、マッカーサーは、大統領選挙に出るつもりだったので、自分の成果としたかったのかもしれない。共和党の予備選挙に出るが、アイゼンハワーに負けてだめになる。

戦争の経歴では、マッカーサーの方がアイゼンハワーよりはるかに上で、自分がなぜ大統領候補になれないのか、と聞いた時、側近は言った。

「戦歴はあなたのほうが上でも、アイクの笑顔にあなたは勝てませんよ!」

         

アメリカの大統領選挙の一面を語る台詞である。

さて、米国の占領が終わるとき、日本側もいろいろ考えていて、外務省は、アメリカと安保条約を結ぶ意向だったが、それは5年くらいの「有期駐留」で、首相の吉田茂もそうだった。

だが、それを「永久駐留」に変えさせたのは、実は昭和天皇だったのだ。

当時は、まだ朝鮮戦争があり、北朝鮮の攻勢も強かったので、このまま天皇制が維持できるのか、という不安が昭和天皇にあったのだろうと思う。

昭和天皇は、吉田茂らの頭を超えて米国側に要請して、安保条約を有期駐留ではなくしてしまう。

特に、沖縄に駐留することにしたのは、昭和天皇の意思で、沖縄は天皇によって言わば「捨てられた」のである。

今は、歴史を誰も顧みず、ものを知らないことがむしろ「可愛い」と言われる時代だが、やはり歴史の重要なことは知っておくべきだと私は思う。


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