『あぶない刑事』シリーズは、テレビでも村川透の他、長谷部安春な、沢田幸弘などが監督して面白そうだと思っていたが、浅野温子がしゃしゃり出てくるのが嫌で見ていなかった。
「二流女優が偉そうに出るな」というのが私の気持ちである。
舘ひろしと柴田恭平の、横浜港署のコンビの刑事が60歳の退職の直前に起きる国際ギャング団の事件。
ああ、この二人も60歳を越えているのか、と思う。
港署の場所は、みなとみらいのクインーズスクエアの辺り、浅野温子がいる保管所は、これが横浜指路教会で、ここが映像になるのは、多岐川裕美が裸にされた『聖獣学園』以来だろうと思う。
アメリカから来た国際ギャングの頭領は吉川晃司で、これが非常に良い。また、彼らが宿泊しているホテルは、みなとみらいの横浜グランドインターコンチネンタル・ホテルで、トロピカルなインテリアは、日本映画らしくないゴージャスさだ。
特に最後、舘ひろしとのバイクでの銃撃戦は見せる。
その前の貨物列車を挟んでのど派手な銃撃戦は、神奈川臨海鉄道の本牧操駅だと思うが、多分映画では初めての使用だと思う。
ラストのアリーナのような体育館のみは、横浜ではなくどこか別の場所での撮影のように見えた。
全体の出来は非常に良いが、やはり舘ひろしと柴田恭平だけでは「役者が不足」していて、ここはワンカットでも、今は家が焼けて不幸な境遇におられる宍戸錠さんに特出してもらいたかったと思う。
ラストのニュージーランドでのゴルフは必要なのかと思った。
横浜ブルグ13