サイレント時代の1932年の伊丹万作の名作ではなく、1986年に保坂延彦監督で作られたもの、脚本は菊島隆三、製作は藤井浩明と西岡善信、映像京都が全面的に参加している。
結論を言えば、この保坂監督は恐らくまじめな方であり、喜劇には向いていないということだろう。
話は、有名な筋書きで、偽物が本物に勝つということで、偽物は中井貴一、本物の伊勢伊勢守はフランキー堺で、原田美枝子が娘の八重。
中井は、悪くはないが、頭脳明晰に見え、この偽物のとぼけた感じは違うように思う。
また、女ヤクザの親分で江波杏子が出て来たりするのも余計である。
テンポとリズムがないのが致命的で、カメラは元大映のベテラン村井博だが、大映と喜劇は向いていないように思える。
さらに、喜多嶋修の音楽も少しも映像にあっていない。
DVDに付いていた特典映像を見ると残念ながら伊丹万作監督の原作の方が良い。
元は、片岡知恵蔵で、本物は高瀬実乗というのが笑わせてくれる。
また、娘の八重は、山田五十鈴だが、ほとんど見えず、仙人が伴淳三郎のはずだが、そのシーンはない。
フィルムセンター所蔵のフィルムで、パテ・ベビーのタイトルが出るので、玩具として売られたもののようだ。
結構リメイクは難しいということの見本だろう。
結論を言えば、この保坂監督は恐らくまじめな方であり、喜劇には向いていないということだろう。
話は、有名な筋書きで、偽物が本物に勝つということで、偽物は中井貴一、本物の伊勢伊勢守はフランキー堺で、原田美枝子が娘の八重。
中井は、悪くはないが、頭脳明晰に見え、この偽物のとぼけた感じは違うように思う。
また、女ヤクザの親分で江波杏子が出て来たりするのも余計である。
テンポとリズムがないのが致命的で、カメラは元大映のベテラン村井博だが、大映と喜劇は向いていないように思える。
さらに、喜多嶋修の音楽も少しも映像にあっていない。
DVDに付いていた特典映像を見ると残念ながら伊丹万作監督の原作の方が良い。
元は、片岡知恵蔵で、本物は高瀬実乗というのが笑わせてくれる。
また、娘の八重は、山田五十鈴だが、ほとんど見えず、仙人が伴淳三郎のはずだが、そのシーンはない。
フィルムセンター所蔵のフィルムで、パテ・ベビーのタイトルが出るので、玩具として売られたもののようだ。
結構リメイクは難しいということの見本だろう。