栗原小巻の回想は、大河ドラマの『三姉妹』(さんしまい)だったが、1966年にNHKで放送されたドラマは、栗原小巻の名を全国的にしたが、もう一つ残したものがあった。
それは、姉妹を「しまい」と呼ぶようになったことだ。
長い間、姉妹は、兄弟と同様に、きょうだいと読まれていた。
嘘だと思うなら、日本映画の名作を見ると言い。
溝口健二の『祇園の姉妹』は、「ぎおんのきょうだい」であり、小津安二郎の『宗方姉妹』は、「むねかたきょうだい」である。
1961年の川島雄三の『赤坂の姉妹』は、「あかさかのきょうだい」であり、中でチェーホフの『三人姉妹』が上演されるが、「さんにんきょうだい」と言っている。
やはり、 NHKが全国放送でやったことは大きかったのである。
もう一つ、この頃から「ウーマンリブ」の運動もあり、女性の権利が強くなったこともあると思うのだ。