現在の映画の上映方式である、シネマトグラフを作ったフランスのリュミエール兄弟の作品をまとめたもの。
これを見ると、19世紀末の欧州の雰囲気がよくわかるが、実にのんびりしていて、第一次世界大戦の前の欧州は、よい時代と社会だったと思える。
ただ、こうした欧州の繁栄は、いうまでもなくアジア、アフリカ等の植民地からの富の収奪、搾取にあったことが分かる。
日本もあり、京都での剣術の試合だが、所謂剣術風ではない。
日本刀を振り回すのではなく、斧を振り下ろすようにしているもので、『七人の侍』の千秋実の「巻き割り流」であり、日本刀の重さを考えれば当然だろう。
薩摩の示現流も、こうした上から垂直に振り下ろす剣法で、実戦ではこうなるのだと思った。
日本編には、もう1本あり、田んぼで水車を踏んでいる男の映像だが、ここにはなかった。