山下ふ頭再開発の基部のうち、旧新山下貯木場の新山下側について考える。
ここは、山下公園と反対側で、新山下の中村川河口に面する部分である。
ここは、おおむね低層の長屋風の「町屋地帯」にする。例としては、京都の町屋的なエリアにする。
そこに長屋、路地、広場などを配置し、その家屋の中で、文化、市民活動を行う。
ところどころでは、居住する者もいる、「アーチスト・イン・レジデンス」も展開する。
イメージとしては、最近増えている、商店街の空きスペースを利用した活動に近いだろう。
今後は、文化活動も大規模なものではないと思われるので、こうした小空間で自由にできるようにしておく。
劇場と連携した稽古場、専門・専修学校などの誘致も可能だと思う。
また、新山下との間の広い水面は、市民の海洋性レジャーやスポーツを行う空間とし、そのための必要施設を陸上に設ける。
だが、これは有料施設でよく、その利用料でメンテナンスや海上清掃などを行う。
山下ふ頭基部と道路との間は、最終的には切り離して水路とし、岩国の錦帯橋のような特徴ある橋を架橋して、水上交通が可能とすると共に、観光の目玉となるようにする。
方角的に考えて、この橋の後ろは西であり、沈む夕陽の錦帯橋は、「バエル」名所となると思われる。