皆さんが一番興味があるだろう文化施設について、私の考えを書く。
まず、前提として二つある。
いろいろと問題はあるだろうが、今の横浜で、一般的に文化施設は、かなり整備されてきた。
美術館、コンサート・ホール、博物館等も、みなとみらいや港北ニュータウンですでに整備されている。
残るものと言えば、林前市長の場違いなオペラハウスくらいだ。
もう一つは、文化施設は、行政にとって緊急に整備すべきものではないので、ここでも最後の最後に整備されるべき施設だということである。
その中で、現実化が考えられるのは、長年横浜で、独自な活動をつづけきた横浜ボートシアターを中心とした劇場である。
ただ、言うまでもなく横浜ボートシアターだけでは、商業的に自立させることは無理だろう。
だから、彼らの船を山下ふ頭基部の山下公園側に接岸させるとしても、それだけでは運営は無理である。
そこで、まず横浜ボートシアターを水面に浮かべて、その甲板を舞台にした中劇場の「横浜ワーフ・シアター」ですべてを包含する。
客席は、600人程度で、これについては宝塚バウホールという見本がある。
ここは、宝塚大劇場に付置され、座席600で、新進作家や各組の二番手スターなどの公演に使用されている。
ただし、オーケストラ・ピットもなく、舞台機構も大してそろっていないが、十分に商業的公演に耐えるもになっている。
この横浜ワーフ・シアターの舞台の背景のホリゾントは、開閉式にし、かつての状況劇場のラストのように、主人公が海に消えていくような演出ができるものにする。
また、花火大会の時は、その有料席から、この花火を見られるようにするなどの工夫も可能だろう。
いずれにしても、高齢者、障碍者は、ボートに降りられないのだから、その公演を場内の映像装置で見るようにもできる。
また、この中劇場とボートの小劇場をつないで、外形的な筋書きは中劇場で進行させるが、主人公の独白シーンは、海中の小劇場でやらせて、それを中劇場の映像で見るといった立体的な演出も可能だろう。
日本には、新国立劇場のように、大、中、小の劇場を持つものは多いが、それを有機的につないだ劇場はなく、先進的な試みになると思う。
いかがでしょうか、ご意見をいただければ幸いです。
その他の文化、市民施設については、また別に書きますので、よろしく。