猪瀬直樹が、昨年の都知事選挙の際に、徳州会から5,000万円を貰ったことが問題になっているが、実は私は、今からちょうど40年前のことだが、現金約1億円を運んだことがある。横浜市に入り最初の職場は、市会事務局庶務課だった。一番若い下っ端の職員だったので、みなさんの使い走りだったが、その一つに、毎月支給される議員、職員の現金の運搬があった。当時は、現在のように銀行振り込みではなく、すべて現金で支給していたので、横浜銀行が持ってくる市長側庁舎の会議室から、市会事務局の部屋まで一応男の私が運ぶのである。給与の計算、現金の袋詰めはすべて手作業で、2人の女性が分かれて担当していたが、現金の運搬は男の私が担当し、最後の袋詰めは庶務課の職員が5人くらいで手分けしてやっていた。だが、1円でも違うことは困る上、午前中には終わらせなくてはならず、非常に大変な手作業だった。現在のように銀行振り込みになったのは、大変良いことだと思う。
また通常は、議員は毎月5日、職員は20日と分かれていたが、年末のボーナスは同時に12月15日に支給されたので、全部を合計すると約1億円になったのである。会議室から、麻袋に入れた約1億円を市会棟まで、約100メートルを、この時は守衛さんの警備の元に運んだが、相当に重かった。私は、40年以上経った今でもはっリきりと憶えている。猪瀬直樹知事の言い訳は非常に難しいのではないだろうか。
これは本当のことであるが、猪瀬は都知事を辞め、今はまた日本維新の会の議員になっている。維新の議員は、「昔の名前で出ています」の連中ばかりだな。