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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『YOKOHAMA本牧ジャズ祭』をいただく

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本牧ジャズ祭の石橋さんに『ウォーマッド横浜・歴史から消えたビッグ・フェステイバル』をお送りしたところ、『YOKOHAMA本牧ジャズ祭』をいただいた。

           

これは、1981年から1995年まで、15年間続いた横浜の野外音楽フェステイバルの記録で、大変に面白かった。編集は、横浜のダディの渡辺光次さんで、さすがだと思った。

この祭りの言い出しっぺは、横浜市中区役所市民課にいた小林康彦さんで、そこから石橋さんらに広がり、当時区役所で自由に使えた200万円を原資にはじめられたのだ。

私が、参加したのは、記憶では3回くらいしかないが、この祭りは、パシフィコ横浜で後にやることになる『ウォーマッド横浜』にたいして、大きなヒントになったのである。

もちろん、実際に1989年にイギリスの東海岸のサン・オーステルでやっている『ウォーマッド』に行って、さらに大きな衝撃を受けたんだが。

それは、まったく公共等からの援助はなく、好きな連中が勝手にやっていることだった。

           

イギリスのみならず、アメリカの『ウッドストック』等でも、それは同じで、1960年代からの歴史があるのだということだった。

「本牧ジャズ祭」は、横浜の野外で行われたポピュラー音楽のイベントしては、最初で、その意義は大きかったと私は思う。

今や、イベントが行われた近くの本牧エリアは、1990年代当初は大変に賑わったが、ややゴーストタウン化して、音楽ホール、映画館等はなくなった。

その意味では、ジャズ祭は、良い時に終わったともいえるだろう。

私の知り合いの一人は、このジャズ祭、ウォーマッド横浜など、なぜ続かないのかと言う者がいる。

だが、こうしたイベントは、伝統的な事業ではないのだから、ある時期に始まり、ある過程を経て終了しても良いと思う。

なぜなら、それはポピュラー音楽など、時代の文化に即したものなのだから、時代の変化に対応して生まれ、消えても良いのだと思うのだ。

 

 


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