テレビで、ジャニーズ問題の記者会見を見ていて、3時半になり、オンライン講座になったので、朝日カルチャーの『真珠湾への道』を見て、テレビを付けると、まだ中継をやっている。
見ていて、思うのは、小林一三の偉さである。
宝塚を作り、東宝も作った阪急の小林は、宝塚歌劇団を芸能人を作っているのではなく、教育事業だとしていた。
だから、宝塚歌劇団の養成所というべき音楽学校は、正規の学校で、「清く、正しく、美しい」女性を作る学校だとしていることだ。
だから、歌劇団でもスターは、「生徒」とよび、芸能人ではないのだ。
こうして、内外から厳しい規制を敷いていることが、100年以上も続いている所以だと思う。
その点、ジャニーズは、まったくの外部からの目が入っていない同族経営で日本的閉鎖性で、すべてをやっていたのだろうと思う。
今後は、同族経営ではなく、株式公開などの公開性が必要だろうと思う。
小林一三のすごさをもう一つ上げておく。
彼は、戦前に発禁本を書いているのだから驚く。
日本の大企業の経営者で、発禁本などを書いた人がいるだろうか。
発禁本と言っても、もちろん思想的なものではなく、芸者とどうしたこうしたという、風紀紊乱なのだが。