「情けは他人のためならず」は、最近は、他人に情けをかけることは意味ないので、しない方が良いとされる解釈もあるようだが、もちろん逆で、他人になにかをすることは、めぐり巡って自分に返ってくるという意味だ。
これを感じたのは、2001年に脳梗塞で倒れたとき、MRIやCTさらにエコー等に放射線機器で検査をされた時だった。
昔、パシフィコ横浜にいたとき、直接の担当ではなかったが、開業以来放射線医学会と機器会は、ずっとパシフィコ横浜を使ってくれていて、
「多少とも同学会の振興に寄与したことが、自分が倒れたときに返ってきているのだな」と思ったものだ。
そして、今回『ウォーマッド横浜・歴史から消えたビッグ・フェステイバル』を出し、多くの人から日本の野外フェステイバルの嚆矢だったとの再評価をいただいた。
これは、まさしく自分の趣味でほとんど企画したイベントだったが、それも自分のためではなく、日本のポピュラー音楽を愛する人のためになり、しいては私のためになったのだなあと思うものだ。