横浜市会事務局に10年いて、多くの議員さんを見てきたが、T区のJ議員もユニークな人だった。
この方は、民間労組出身だが、同時に奥さんが地元で美容院をやっていたので、その集票もあったらしく、常に上位当選だった。
なかなか細かい神経の方で、ある時飲んで話をきくと、地元対策のご苦労のことだった。
彼によれば、ある時、区外で飲んでいると、奥さんから電話があり、「近所で火事よ!」とのこと。
「すぐに戻るから、防災服を用意していおけ・・・」と言って家に戻った。
そして、防災服に着替えて火事の現場に見舞いに行ったといっていた。
「ご苦労様」と見舞いに行ったのだとのこと。
「議員も大変だなあ」と思ったものだ。
この方には、もう一つ重大な秘密があり、関西の某市に愛人がいることだった。
だから、関西の京都や大阪に行政視察に行くと、1日目は皆と同一行動をするが、2日目になると、
「じゃあ、ご苦労さん」と愛人の方の住まわれる市に行くらしかった。
なかなか面白い、愛すべき人だったと思う。