このすぐれたドキュメンタリーを見て、あらためて思うのは、第二次安部政権というのは、異常に変な時代だったなあということだ。
異常に右翼的な政策を進めたが、それは連立の公明党ではなく、維新の力によって実施したとも言える。
だが、その成果は、最後に東大の伊藤隆先生に言葉では、「不十分なもの」だそうで、安倍晋三君も、そう言われては可哀そう言うものだろう。
先生は、歴史教科書問題で、ディレクターに聞かれて「歴史から学ぶものではない」と断言されていて、これでは東大の生徒は立つ瀬がないではないか。
やはり、歴史をわれわれ人類は、学ぶべきもので、そうしないと社会は前進、進歩しないのでないかと思うのだ、凡人の私としては。
要は、伊藤先生は、自虐史観は学ぶなと言っていて、大日本帝国の良さは、学べと言っているようだ。
その点では、「美しい日本」と言った安倍晋三君と同じだと言える。
だが、私は、以前も書いたことがあるが、所謂「教科書問題」については、左右どちらも間違っていると思う。
もし、教科書の偏向や間違いで、日本国民の思想が偏向や誤謬になったとすれば、それは日本人の主体性を求めないことで、「全国民がインチキ教科書に騙されるバカものたち」となるからだ。
教科書なんて、国民を教化も浄化もできないものだろうというのが、私の考えである。
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