1971年3月、日活の末期で、当然にもダイニチ映配だが、さらにSMPプロと出る。
監督は、井田探で、当時
「日活の井田と東映の鷹森立一は見る必要はない」と言われていて、見ていなかったが、大変に粗悪な作り。
信州から中央線で、郷英治が上京して来る。着いたのは新宿で、ボクシングジムで、岡崎二朗と知り合い、新宿でいろんな事件に会うの物語。
やたらに、女性の服を裂くのがあり、下着姿にするシーンが多い。
お笑い陣として、大泉晄、若水ヤエ子、由利徹らが出てくる。
その他、お色気班として、桑原幸子、相川圭子らが出てくる。岡崎と桑原は、まだ東映なのだが、この時期は「5社協定」も緩くなっていたのだと思う。
悪の親分は、深江章喜で、この頃までいたのだなあと思う。
郷の肉体はすごいが、鍛えすぎにも思える。沢たまきは、クラブで歌うシーンが突然に挿入される。
タイトルには、南廣、藤竜也があるが、二人ともアクション・シーンでワンカットのみ。
梶芽衣子は、どこに出てくるのかと思うと、最後に通行人として郷に呼び止められる役のみ。
最後、売春防止法違反で二人が捕まるのが決末で、当然のこと。
ともかく、制作体制が、混乱の極みにあったのだろうと想像できる。
衛星劇場