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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『新平家物語』のなんば

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元東宝の監督だった木下亮の「撮影監督の世界」のタイトルに、溝口健二監督の『新平家物語』の、

                

有名な祇園祭りのシーンが出てくる。

その踊りの連中の振りが、すべて「なんば」なのだ。

なんばとは、日本舞踊等の伝統舞踊の動きで、手と足が、同時に出ることで、日本人の動作の基本なのだ。

明治維新以後、強兵を作るために、行進の動作の手と足が交互に出る動きになったのである。

かつて武智鉄二などは、うるさく言っていたことだが、溝口健二作品では、きちんと守られている。


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