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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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最初は菅原文太だった 『新幹線大爆破』

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昨夜は、新宿の紀伊国屋で行われた、関根忠男さんと鈴村たけしさんとの文庫本『惹句術』のトークショーに行く。

新宿に夜に行くなんて、何年ぶりだろうか。

ルミネから甲州街道に出るが、こんなに下がる道だったのかと思う。

『惹句術』は、元は単行本として出たが、二度目の文庫化なのだそうだ。

                  

元東映にいた関根さんなので、いろいろな話が出たが、いちばん面白かったのは、映画『新幹線大爆破』の主役が、菅原文太だったが、

「電車が主役の映画に出られるか!」と断ったので、当時やや不振だった高倉健に行ったとのことだ。

確かに、あの実行犯は、高倉健が際立っていて、残りは山本圭、織田あきらなどのやや弱い俳優連中だった。

しかし、もし菅原文太が、犯人を演じていたら、映画はもっとリアルになったはずで、高倉健のようなややメロドラマ的な抒情性にはならなかったと思える。

佐藤純弥監督の唯一とも言うべき、大傑作は、やはり高倉健の演技なくしてはあり得なかったと思うのだ。

帰りは、文庫本を買い、新宿3丁目から副都心線で馬車道駅に戻る。

 

 

 

 


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