1958年のアーサー・ペン監督の作品で、主演はポール・ニューマンで、演じる役はビリー・ザ・キッド。
21歳というには、少し年取りすぎているが。
ビリーは、リンカンの町で、世話になった男が殺されたことから「復讐だ」として、2人を殺してしまう。
そこにパット・ギャレットが保安官となって、ビリーを追う。
原作は、テレビで、脚本は、『マイラ』のゴア・ビダルとのことで、相当に変な人間に造形されている。
言ってみれば、ジェームス・ディーンのような不良少年というところだろうか。
ビリーは、さらに二人を殺し、ギャレットに逮捕されるが、逃亡してメキシコ近くの友人の家に来る。
そこから出てきたところで、ギャレットに撃ち殺される。だが、このときビリーは、丸腰だった。
ビリー・ザ・キッドは、この後、なんども映画化されているが、これが最初のようだ。
自暴自棄の若者が暴れるという点では、『俺たちに明日はない』も、同じでアーサー・ペンは、そこに興味があるのだろうか。
山崎巌の本では、これを基にして小林旭と吉永小百合共演の映画『黒い傷跡のブルース』を監督の野村孝と一緒に作ったとあるが、このどこを使って映画化したのだろうか。