BS12で、1962年西河克己監督の『若い人』をやっていたので見るが、非常に面白かった。
言うもなく、3回作られていて、全部見ているが、これが一番面白いと思った。
そして、当時17歳、江波恵子を演じた吉永小百合の美しさである。
もちろん、浅丘ルリ子も良い。それに脇役が非常に良い。
恵子の母親が三浦充子で、この自堕落な感じが最高である。
その情夫で、船員が北村和夫、石原裕次郎が下宿している家の親父が殿山泰司で、その妻は武智豊子で、殿山はエロ小説を読んでいる男。
学校が(長崎らしい)が、修学旅行で上京してきて、旅館に来て会うのが、小沢昭一で、これも笑える。
その他、裕次郎と校医の大坂志郎が会うバーの女は、千代郁子だった。
原作では、橋本先生は、左翼的な文学サークルにいる女性だそうで、それは全部の映画では描かれていないが、ここでは完全に裕次郎をめぐる、浅丘ルリ子と吉永小百合との三角関係になっれいる。
西河克己は、原作をよく知っていて、そうしたそうだが。