ビージーズは、どこか恥ずかしかった。
ある時、彼らを聞いていると、当時結婚していた妻から、
「こんな軟弱な音楽を聴いているの」とバカにされたものだ。
今回、この映画を見て、少し彼らの独自性が分かった。
彼ら3兄弟は、元ミュージシャンの父の下に、イギリスのマン島に生まれた後、オーストラリアに移住し、そこである程度の名声を得てから、さらに成功を目指してイギリスに来る。
この辺が、イギリスのグループでも、少し異なる音楽性を持っていたところだろうと思う。
イギリスのロック全般への同化と違和が混合しているように見えた。
そして、アメリカに行き、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』での大ヒットに至る。
この映画、日本では、ヒットを危ぶまれていて、大学の先輩の島村さんによれば、配給会社は、どう売ろうか困惑していたのだそうだ。
大ヒットの後に、反動もあったとは、初めて知ったが、彼らのハイトーンがLGBTを連想させたからだそうか。この辺は、日本人の私にはわからない。
良いものは、良いじゃないか、が私の考えである。
黄金町シネマジャック