横浜市港湾局の管財第一係長になった時は、いろいろな事業に会ったが、中で珍しいものの一つが「排砂管事業」で、たぶん誰も知らないだろうと思う。
これは、市の事業ではなく、国(建設省河川局)の事業で、鶴見川の土砂を大型パイプで排出して、大黒ふ頭の埋め立て土砂とするものだった。
当時、鶴見川の脇を大きなパイプが置いてあって、大黒ふ頭まで延ばし、埋め立てに使っていたのだ。
ここには、もちろん、土地の使用料と残土を捨てるときの料金ももらうという、横浜市にとっては、大変においしい事業だった。
そして、国は、我々の言うままに、きちんと料金を払ってくれた。
大黒での、首都高と357号線の建設については、生意気な建設省の出先の係長と喧嘩したこともあったが、ここでは非常に平和的に事が進んだものだ。
鶴見川整備の一つとして紹介しておく。