監督志望のある若者が、撮影の現場に出ることになった時、会社の人から、言われたのは、
「サツ、ショウ、ロクに気をつけろ!」で、「必殺シリーズ」かと思ったそうだ。
これは、現場では撮影、照明、録音の連中に気をつけろとの忠告だった。
この3部門は、今では異なるが、それぞれ器具が大きくて重く、肉体労働の現場だったので、気性も荒い男たちだったからだ。
今では、撮影ですら、女性のカメラマンがいるが、昔は重くて、一人では動かせないもので、助手たちが皆で担いで動かしたのだそうだ。
なかには、テクニカラーをまねた小西六のカメラもあり、3人で担いだので、お神輿カメラとよばれたそうだ。
極端に言えば、今やスマフォで映画が撮影できる時代なのである。
時代は、変わるものである。