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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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同伴席について

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同伴と聞いて、すぐに思い浮かべるのは、同伴喫茶だろう。

そこは、席が二人づつで、背もたれが高く、全部前を向いている。

つまり、男女二人が前を向いて座るようにできていた。

そこで何が行なわれるかは、店は関与しない。

以上は、喫茶店だが、映画館でも、同伴席があった。

これは、元々は、男女別々に席が設けられていたことに起因している。

 

                

当時は、映画館では、男女別々に席が作られていて、右だか、左だか忘れたが、その女性席に向けて、

長谷川一夫は、秋波をおくっていたという挿話もあるくらいだ。

そこで、男女二人でいたい人たちは、同伴席に行くのだ。

大抵は、二階にあって、料金もすこし高かったようだ。

この遺物があったのが、横浜の若葉町の横浜大勝館だった。

私が通った1970年代は、「毎日オールナイト」で、旅館代わりに泊りに来る浮浪者がいて、ひどく汚い映画館になっていた。だが、それでも二階席があり、かっての同伴席の名残のように見えた。

すこし後になるが、邦画封切館でも指定席があり、渋谷の映画館で、お見合いをするために二階の指定席券を取って相手に送って、見合いをしたなんていうこともあった。

 


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