今回のロシアのウクライナ侵攻、ウクライナ戦争に似ているのは、どれだろうか。
私は、満州事変から日中戦争に似ていると思う。
五族協和を掲げて傀儡国家満州国を作った日本は、1937年に北京で盧溝橋事件をきっかけに中国との戦争に入った。
盧溝橋事件の犯人については、諸説あるが、そもそもなぜ日本軍が北京にいたのだろうか。
その理由は、なんと1901年の義和団事件なのだ。
清朝末期の中国の混乱の中で、外国勢力の排撃を目指した義和団が騒擾を起こし、北京に攻め上ってきた。
止められない清朝は、外国の出動を許し、日本、イギリス、アメリカ、ロシア等8か国の軍隊が出動して、鎮圧した。
そして、各国は順次撤兵したが、日本軍はいろいろと理由を付けて北京にいた。
太平洋戦争で勝ったアメリカですら、7年で占領をやめ、駐留も基地内だけである。
それが、1901年以後、30年以上も、中国に日本軍はいたのだから異常という以外の言い様はない。
排日、反日運動が起きたのも当然である。
ロシアは、いろいろと理屈を付けてウクライナに侵攻しているが、日中戦争よりもひどい。
日本軍は、首都北京を占領したが、ロシアは、首都キエフを占領できずである。
第三次世界大戦にならないことを望むものだ。