小田香とシルヴィア・シェーデルバウアーの短編映画の上映があった。
一昨日の上映会では、新作の上映もあったのだ。
これが実に困ったもので、1960年代の前衛映画なのだ。
特に、シルビアのがそうで、『原始女性は太陽だった』は、言うまでもなく平塚らいてうの青鞜の宣言である。
冒頭は、市川房枝の選挙の時の演説から始まるが、それがコラージュされるだけ。
ご苦労さんと言うしかない。
この時は、市川は87歳で、高齢なので当初は出ない予定だったが、出ることになる。
すると異常に元気になり、当選してしまうが、1年で亡くなる。
そうしたドラマとは関係なく、コラージュされた映像が続くだけ。
小田の『カラオケ・ボサ』は、小田の母がやっているカラオケで、おバさんたちが世間ばしをしているだけ。
8ミリで撮ったのを加工したと言うだけが意味あり。
シルビアは言う、「これはシネマベリテだ」
凄い賛辞だった。