もう30年以上前だが、ウィーンに行ったことがある。
1991年夏に横浜で行なわれた国連ピ-スメッセンジャー会議の参加を依頼するために、欧州の各都市を廻ったのだ。
ローマ、フィレンチェ、ウィーン、マドリッド、そしてリスボンである。
リスボンでは、三島由紀夫の弟の平岡大使にお会いした。
小柄で、当然だが三島によく似た方で、カンラカラカラと笑うところも同じだった。
と言って三島由紀夫に会ったことはないが。
そして、ウィーンで日本料理店があると言うので、行ってみた。
同行してくれたのは、当時横浜市のハンブルグ事務所にいた新井成一さんである。
その日本料理店だが、何を食べたか憶えていないが、そうまずくはなかった。
だが、日本の他、中華、そして韓国料理もメニューに載っているのだった。
まあ、そんなものだろう、欧州のアジアなど。
ウィーンではもう一つ、国立歌劇場でオペラを見た。
リヒアルト・シュトラウスの『サロメ』だったが、最後ヘロデの前で踊るときは、女性歌手はダンサーと入れ替わった。
太ったサロメではまずいとの事だったと思う。