CSで『黒の手帖』を見ていて、昔港湾局の国際交流担当をしていた時、
東京銀行の人から聞いた話を思い出した。
松本清張原作の話では、銀行が持っている他人名義の預金の手帖を、本来は支店長(御木本伸介)が管理すべきをしていなくて、行員の大谷直子に映しとられて保持されるところから起きるドラマである。
彼女は、スケベジジイ多々良純の預金を全部下ろしてしまい、その金の1億円で銀座にクラブを出す。
今は、架空名義の預金は出来なくなっているが、以前はあったもので、東銀の人も、
「割引債は、最初に利息を引いて渡すので、その名前は、担当の手帖にしか記録はありません」と言っていた。
私も「どうですか」と聞かれたが、そんな余裕はなかったので、東銀のお世話にはならなかった。
たしか、昔自民党副総裁の金丸信が掴まった時、割引債が多量に出てきたと思う。
やはり、脱税に使われるのだなと思ったものだ。