今日は、私の誕生日で、74歳になった。女優の篠ひろ子も同じである。
もう一人横浜市役所にいた新井貴君もそうなのだ。
なんで、こんなことを知っているかというと、私が国際室の課長になったとき、ある日突然新井課長が現れて、「私とあなたは、誕生日が同じだよ」と言ったのだ。
なんで、彼がこんなことをしたのかは、今も不明だが、たぶん私が国際室の課長になったのが、不快だったのだろうと思う。
本当なら自分がなるべきだと。別に私がなにかをしたわけではなく、人事が決めたことなのだが。
今日は、非常に寒いが、以前にもあった。
小学校に行く前だったので、1953年頃だと思うが、大田区池上の実家でもかなりの雪が降った。
そのために家の前の電線が雪の重みで切れて停電になってしまった。
このため、「誕生に祝いがなくなるのでは」と幼い私は心配したのだ。
昼過ぎに、東京電力が来て停電は終わり、誕生日会は無事出来たと思う。
なにを食べたかは、まったく憶えていないが、たぶんカレーだったと思う。
当時は、一応ごちそうだったのだ、カレーは。
小津安二郎の名作とされるサイレント喜劇の『東京の合唱』で、主人公の斉藤達朗は、教師をクビになった後、
西洋料理屋を、岡田時彦らの教え子たちを招待して祝いを開く、その時の食事はカレーライスなのだ。
1950年代まで、カレーライスはごちそうだったわけになる。