昨日、今日は、大学入試センターの試験であり、見ていて大変だなあと思う。
私は、幸運にも現役で合格したので、浪人はせずに入学できた。
だが、教育学部英語英文科は、レベルが高くて、参った。
定員120人だが、男女60ずつと、明らかに「足切り」をしていたと思う。
普通に選考すると、女性ばかりになるので、半分で切っていたと思われる。
すでに帰国子女もいて、多かったのは地方の女子のミッションスクール出の子で、優秀だった。
早稲田に来る女性で、首都圏の高校出は少なかったと思う。
首都圏の女子は、だいたい慶応や立教、上智や学習院などに行き、田舎くさい早稲田には来なかったのだ。
唯一の例外は、女子学院で、私がいた学生劇団には、女子学院卒の女性が5人いた。
授業に上手く付いて行けないのと、芝居が面白いので、ほとんど出ず、いずれ中退するつもりだった。
だが、2年の夏に、母にガンが見つかり手術する。
医者は言った「3ヶ月は生かしてみるよ」
小学校6年で父が死に、母子家庭になっていたので、これはまずいと、12月の公演が終わると、授業に戻ることにした。
3,4,5,6年で無事卒業することができた。
母は、もともと丈夫だったのだろう、その後30年生きて、今度は胆嚢ガンで死んだ。
まるで、私を芝居などの世の中の「裏街道」から、まともな生き方に戻すためにガンになったようなものだった。