Quantcast
Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

大久保正信さんの略歴が分った

$
0
0

ユーチューブには、いろんな情報があるもので、東宝映画に出ていた俳優大久保正信さんの略歴が分った。

それは、「メディア・あどりぶ倶楽部」という元関西テレビにいた難波さんいう人の対談で、元朝日放送の小関プロデューサーの叔父なのだそうだ。

小関さんは、慶応大学演劇研究会にいて、本気で役者を目指していたが、ある日、母親から、

「叔父さんのように、本当に赤貧洗うがごとしの生活になる覚悟はあるのか」と言われて、役者の道は諦めたとのこと。

この母親の2歳年下の男が、大久保さんなのだ。

彼は、悲惨な中国での戦争から戻って、今後はやりたいことをするとのことで、演劇をやることになり、文化座に入った。

ただ、お二人の話で、文化座を左翼的劇団と断じているのは違う。

文化座は、井上正夫のところにいた佐々木隆が作った劇団で、いわゆる「中間演劇」の劇団なのだ。

今は、死語になった中間演劇だが、これは新劇と商業演劇の中間を目指すというもので、純粋な左翼演劇ではないのだ。

文化座からは、丹波哲郎、山村聰、山形勲らが出ていることでも、「左翼劇団」とくくるのは間違いだと思うのだ。

                   

大久保さんの姿は、森谷司郎監督のデビュー作映画『首』で、東大法医学教室の雇員として出てくる。

容貌魁偉な方である。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

Trending Articles