富川すみ夫は、言うまでもなく六月劇場などのアングラ劇団の俳優で、1970年代には東宝の青春スターとして活躍していた。
ややニヒルな感じもある二枚目だった。
この東映京都のテレビにも出ていたのだ。
話は、北村英三の井上が、新隊士を募集するため京都の近在を廻り、百姓の手代として富川を連れてくる。
彼は、訓練の襲撃のとき、倒れた攘夷派志士が死の寸前だったので、上司からトドメを刺せの命に逆らう。
そして、次の二条の旅館の急襲の時、いの一番に突撃したため、鉄砲に撃たれて死んでしまう。
実に悲劇的な役で、富川に合っていたと思う。
その後、消息不明になっているようで、本当にどうしたのだろうか。