今月の末になりますが、4月26日に、「黒澤明・娯楽映画からの出発」をすることになりました。
昨年、現代企画室から『黒澤明の十字架』を出した時から、東京だけでなく、横浜でもトークイベントをするつもりでした。
なかなか企画が実現できなかったのですが、関内さくらワークスの杉浦裕樹さんが引き受けてくれて実現できることになりました。
当日は、娯楽映画研究家で、『映画監督・舛田利雄』で、私たちを驚かせ、クレージーキャッツ映画から「若大将」、小林旭から渥美清の『男はつらいよ』まで、すべての娯楽映画の研究家である佐藤利明さんをお迎えしてトークを展開します。
昨年出した『黒澤明の十字架』の中で、私は、戦前の黒澤は、『姿三四郎』に象徴されるような娯楽映画監督で、それが黒澤明の本質だと書きました。
それが、戦後どのように変わって行ったのか、娯楽映画研究の第一者である佐藤利明さんと対談して掘り下げて行きます。
今までにない角度で、大変興味深い黒澤明論になると思いますので、ぜひご期待下さい。
その前に参考上映として、1945年夏に撮影されながら、なぜか公開されず、1952年にひっそりと公開された『虎の尾を踏む男達』を上映します。
歌舞伎の『勧請帳』を元にしたこれは、非常に面白いのですが、あまり知られていない作品です。
源義経主従に、狂言回しとしてエノケン(榎本健一)を加え、全体を音楽劇としており、時代劇ミュージカルでもあります。
敗戦直前で、俳優、資材もきわめて乏しい中で、黒澤明は、自分の映画技術を繰り出して、面白い作品にしており、彼の映画技術を知るには最適の作品で参考になると思います。
『黒澤明 娯楽映画からの出発』 黒澤映画の原点は娯楽映画だったが、戦後の変遷をトークで辿ります
日 時 4月26日(土) 午後4時 (開場3時30分)
場 所 さくらワークス<関内> (231−0012 横浜市中区相生町3−61 泰生ビル2F :NPO法人横浜コミュニティ・ラボ)
料 金 1,000円 終了後に交流会を予定しています(費用別途)
電 話 045−664−9009 FAX 020−46666−6061 NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
MAIL office@yokohamalab.jp TEL 045-664-9009 FAX 020-4666-6061