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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『アルキメデスの大戦』 結果論映画だった

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内容はまったく知らずに見ると、1945年4月に戦艦大和が、米軍機の攻撃で沈没するところが特撮で描かれる。

          

そこから戻って、1933年の海軍の新造船決定の話になる。

船艦をという連中と航空母艦という山本五十六らの議論になり、橋爪功ら艦隊派の見積もりが低い予算なので、それを天才的数学者を使って論破する筋書きだった。

一言でいえば、「結果論映画」と言うべきだろう。

山本はいう、「これからは飛行機の戦いで、戦艦同士の決戦の時代ではない」と。

山本役は、館ひろしで、カッコ良いが、糖尿病で肥満していた山本五十六としておかしいと思う。

東大の天才的数学者である菅田は、部下の柄本の助けを得て、艦隊派の嘘を見破って行く。

まずは、長門の乗船し、実際の寸法を測って全体の図面を書き、さらに部品の数等を割り出すために、大阪に行き、元は軍艦造船に加わっていた笑福亭鶴瓶の協力を得る。

その結果、半分くらいの見積もりで計画書を出していることが分る。

その分は、巡洋艦等の注文で全体の予算を合せるようにしている仕組みだった。

 

放送大学の高橋和夫先生によれば、アメリカの南北戦争以後の近代戦では、

「人口が多くて、経済力強い国が勝つ」とのことで、太平洋戦争もその例外ではなかったのだ。

 

 


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