土曜日にやった「映画は都市のアルバム」で、やはり皆さんに驚かれたのは、石原裕次郎と浅丘ルリ子の名作『赤いハンカチ』での、野毛山公園の遊園地と売店だった。
作品中、横浜に戻ってきた元加賀町署の刑事の裕次郎を歓迎する野外パーティが野毛山公園で開かれている。
なんとそこには、遊園地があり、メリーゴーランドが廻っているのだ。
これは、日本貿易博覧会の跡地として整備されていたものだった。
ところが、1983年に飛鳥田一雄氏が横浜市長となり、野毛山を全面的に動物園とするために、撤去されたもので、私などは見たことがなかったので、非常に貴重な映像だった。
さらに、その遠景には売店が見えるが、もちろん今はこれはない。
それは、この遊園地がなくなったときに、売店を営業していた業者から「なんとかしてくれ」と頼まれ、
仕方なく横浜市農政局は、ちょうど作っていた山下公園の公共臨港線の高架の下に整備させて、移転させることにしたのだ。
だが、これも、1989年に横浜博覧会が終わり、臨港線の上に臨時列車を走らせていたのも終わって、終了となったようだ。