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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『東京五輪音頭』

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先週の南センターのイベントで、時間が足りずにできなかったのが、1964年10月に公開された『東京五輪音頭』である。

これは、まさに便乗企画で、三波春夫の『東京五輪音頭』の発表と、十朱幸代が水泳選手に扮して代表を目指す話。

また、三波が、本人と寿司屋の松吉の二役を演じるという珍品。

      

 

      

だが、ラストが凄い。

東京都体育館に1万人くらいが集まり、大音頭大会の舞踊を繰り広げる。

浴衣姿の数千人のおばさんたちが、三波の歌、古賀政男の指揮で踊るのだ。

テレビでも放映されたらしく、フジテレビの看板が見える。

監督は小杉勇で、音楽は彼の息子の小杉太一郎である。

小杉勇は、サイレント時代からの名優だが、この時期は日活で待望の監督になれたので、日々ご機嫌で撮影をしていた。

だから、現場の雰囲気は非常によく、スタッフには大変に喜ばれたとスクリプター白鳥あかねの本にある。

多分、本当だろうと思う、ばかばかしいが、そんな楽しさが感じられる作品である。

来月、7月10日に、中区の吉田中学コミニュティ・ハウスでのイベントでは、なんとか見てもらいたいと思っている。

お時間のある方は、ぜひどうぞ。

吉田中学コミニュティ・ハウスは、元は富士見中学だったが、生徒の減少で吉田中学と統合され、吉田中学は、横浜吉田中学に、元富士見中学は、吉田中学コミニュティ・ハウスになっているのです。


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