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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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国際劇場で見た北朝鮮歌劇

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1975年6月に、北朝鮮の国立歌劇団が来て、浅草国際劇場で公演をした。万寿台国立歌劇団で、演目は『金剛山のうた』だった。
                        筋は、よく憶えていないが、日本軍に抑圧されていた金剛山付近のある家族が、金日成主席のご指導によって家族は再会し、幸福になると言うものだったと思う。観客は、日頃のガラガラの席とは大違いで、ほぼ満員だった。南北の朝鮮・韓国の人だと思われ、言語は朝鮮語だが、脇に日本語字幕が出た。
この不幸な家族が再会して幸福になるというのは、中国の桂林で見せてくれた歌劇も、そうで、日本も含め東アジアの演劇では共通の要素だと思われる。さて、この歌劇は結構面白くて、歌もよく、「あ、あーカングルンサン・・・」という曲のメロディは、今もよく憶えている。
ただ、これは差別になるので、あまり大きな声では言えないが、南北の朝鮮・韓国の方で満員だったために、会場中はニンニクの臭いが充満して、私は休憩中は外に出て外気を吸ったこともよく憶えている。その国際劇場も、とっくになくなっている。


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