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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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「私はブレない」

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誰のスローガンだろうか。
         これは、小泉純一郎内閣の郵政選挙の時の、菅義偉議員の標語だ。今は、「国民のために働く」だが、本当だろうかと思うのは、私だけではあるまい。一部には、「一部の国民のために働く」だという評もある。
さて、日本の近代史を見ると、昭和初期から敗戦に至る過程で、「こんなひどい首相がいたのか」と思うが、菅義偉首相を見ていると納得できる。当時と、現在では首相の選び方が違うが、無能な指導者が出てくるのは、一体どうしてなのだろうか。逆に、菅義偉首相は無能ではなく、自分の考えを実施しているという意見もある。デモクラシータイムスで、ジャーナリストの斉藤貴男氏は、「先日、記者会見で国民皆保険制度の見直しを言ったのは、彼の本音で、このコロナ問題で、高齢者など不要な人間はいなくなれと思っているのではないか」と言っていた。中小企業も遅れたものは、淘汰されてよいとも思っているようだ。小泉・竹中の「新自由主義経済」路線は、人を選別し、弱い物、遅れた者は、淘汰されても良いとする考えである。実は、この新自由主義経済は、皮肉にもグローバル化で、無効になっているのだ。というのも、グローバル化で、企業はある国で利益を上げても、それを他国にもってしまうので、いわゆる「トリクル・ダウン」効果はないのだ。

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